ブログ
2015年9月11日
赤ちゃんも病気になり手術が必要になる場合があります
久しぶりの更新になります。
すっかり夏休みの忙しさにかまかけて全く更新できておりませんでした。 :-(
小児外科のスタッフは数は多く仕事もこなしておりますが、ブログの更新が遅いのが欠点です。かくいう自分もそうですが・・・
さて、今回は赤ちゃんの手術について・・・。
ここでは特に新生児についてお話をしてみたいと思います。
新生児というのは赤ちゃんを指しますが、特に生後28日未満の児を言います。
生後すぐに新生児も病気になります。
産まれる前からわかる病気もあれば産まれてからわかる病気もあります。重症度も軽いものから重たいものまで存在します。
そういった新生児を治療、観察する場所をNICUといいます。新生児専門の集中治療室です。
写真では少しわかりにくいかと思いますが、赤ちゃん専用のベッド、クベースというカプセルホテルの部屋みたいなベッドがあり、赤ちゃんに取り付けられたモニター類を表示するテレビがクベースの上にあります。そしてそれを確認しているピンク色の服を着た看護師さんが常時つきっきりで看護にあたり、青色の服を着た医師(この写真では新生児科医の先生が話し合いをしています)が話し合いながら治療方針を決めている、といったところです。
赤ちゃんはしゃべれないので具合の悪い状態が突然やってくることもあります。
その結果腸が破れていたり、肝臓の調子が悪かったり、などなどもしかすると手術して治さないといけない状況に陥ることもあります。
しかし心配することなかれ! 我々小児外科医は新生児の手術も行っています。
時には小さすぎて手術室に移ることすら危ないと判断したときはNICUの中で手術を行うこともあります。
それだけのスペースを確保した病棟となっています。結構大きいですよ~。
また、常時赤ちゃんに面会に来てもらってもいいように24時間面会OKとなっており、赤ちゃんに優しい病院を目指しています。
もちろんなるべく手術はしないに越したことはありませんが、でもそんな赤ちゃんでもきちんと手術できる環境は整えることが大事だと思います。めったにないことにも十分対応できるように備え、なるべくご両親に安心してもらい、赤ちゃんの病気も治って元気に退院できるよう努力しています。
以上、片山でした。
新しい記事 <<岡山医療センターには看護助産学校があります
前の記事 香川に行ってきました。>>