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2014年3月3日
手術で使う(かもしれない)機械 ~ダ・ヴィンチ
こんばんは。3月3日はひなまつり・・・といって話題を切り出すのですが、あえてそうしませんw
今回はダ・ヴィンチについてです。
そう聞くと、え?中世にいたダ・ヴィンチ? とか、 トムハンクスのでた映画の題名にもなってるよね とかを想像するでしょうか?
先日国立病院機構本部のある東京医療センターに出張してきました。
そこには臨床研究センターなる建物が存在し、その中に所狭しと置かれた機械がダ・ヴィンチなのです。
1つでウン億するような最先端の機械ですが、このダ・ヴィンチは実はロボット手術を行うための機械の名前です。
そしてこのたび動かして分かったことは本当にロボット手術ができる世の中が来ているんだいう実感です。
写真左のように術者がモニターを見ながら手元にある親指と中指にフィットするバンドを動かしてそれを写真右側のベッド上に置かれたアームに反映して動かすという仕組みです。
見ているモニターは3次元で、立体感があります。 つまり人間に生理的におこる微弱な振戦(手の震え)などもなく本当に繊細なものも縫えたり切ったりできるような機械なのです。
実はすでにこの機械は臨床に使われていて患者さんもこの恩恵を享受できる環境にありますが、超最先端医療なので機械が置いてある病院は今のところ大学病院が主です。
しかも、大人にしか使用しておらず、小児にはまだまだ到底先の話になりそうです。
つかんだ感触が分からないなど、まだまだ改善すべき点はありますが、夢のある機械ですよね。
私どもが現役の間にこういう機械で手術できるようになるかは分かりませんが、小児という体が小さい人間に手術をするのですから、なるべく機械がサポートしてくれて、寸分も狂いのないような手術ができるに越したことはありませんね。
最先端医療の技術を我々が知っておくことも重要ですし、今回はそれを肌で体験できたのは本当に有意義でした。
以上、片山でした。
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